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SQL Serverの今後

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ここ数日でSQL Serverのチャレンジングな発表が立て続けに起きました。
https://www.microsoft.com/en-us/server-cloud/sql-server-on-linux.aspx
https://www.microsoft.com/en-us/server-cloud/sql-license-migration.aspx
https://enterprisezine.jp/dbonline/detail/7665

私が一番驚いたのはLinuxでSQL Serverが動くようになることです。
これはData Drivenというイベントで発表されたのですが、既にデモ環境がUbuntuでしたね。
Linuxユーザを取り込むことによる大きなメリットOSがLinux指定のことはよくあるので
商用RDBMSの選択肢がOracleにSQL Serverが追加できることにあると思います。
Oracleからの移行を想定した布石だと思いますが、UNIXやLinuxで培われてきた
管理スクリプトがSQLステートメントを入れ替えるだけで流用できます。
またここ数年MSが進めてきたOSSとの関係にも良い方向に影響すると思っています。

そして次にOracleからの移行の時にはSQL Serverのライセンスが無料になる話です。
SA権が必須であることが注意事項なのでしょう。完全無料にはならない気がします。
異なるRDBMS間での移行はデータそのものよりもアプリケーションの移行が難航します。
ロック機構が楽観、悲観で変わります。(なおSQL ServerでもOracleと同じ仕組みにはできる)
PL/SQLとT-SQLではSQLステートメントそのものは互換ですが
T-SQLでは配列が使えないなどの大きな非互換があったりします。
アプリケーションの障壁をうまく越えるだけのメリットを打ち出す必要がありますね。

そして既に分かっていたことですがSQL Serverで統計処理言語であるRが使えるようになります。
またRevolution Rが買収された結果マイクロソフトのプラットフォーム配下に入りました。
Rはまだ習得中ですがSQL Serverで動くようになると私は取っつきやすいなと思います。

今後もサプライズニュースが来ることを期待したいと思います。



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